2003/UK

chang-moz-e
2003年イギリス丼(意味不明)
Part1

１日目(4月１日)

2003年春。イラク戦争が始まって間もない4月1日に、おいらは戦争参加国「イギリス」に旅立ちました。
別に参加する為に行ったワケではなくて観光です。ホントは二度目の海外、うれしくてしょうがないハズなのに、
世の中戦争モードの為、ノーテンキに出かけられない雰囲気に圧されて出発直前までほとんど人に話さないまま
出発したのでした。(^^;

今回は、2000年にエジンバラ公演をした仙台の劇団「シェイクスピア・カンパニー」の主宰、下館和巳氏が
昨年から向うに居るので、劇団スタッフ関係者らで会いに行こう！というモノ。
メンバーは、劇団大道具、千葉さんと娘の由布美ちゃん。同じく梶原さんと奥様よしこさん。そしておいらの５人。

仙台空港にて

前日千葉家で壮行会をしてしまったので、みんなすでに二日酔い＆寝不足でボヨ～ンとしたまま、
今回のスタート地点である仙台空港から成田までの最初のフライト。
成田までを国内線にしたのは、時間的コストの削減が理由ではなくて、梶原さんが、
「フェアリンクのちっちゃいジェット機に乗ってみたい」
というのがホントのところです。(笑)

タバコと比べてこんなに小さい！

快晴の中、仙台から約１時間のフライトを終えて成田に到着。
ちなみに着陸後ちびジェットは、第２ターミナルまで約10分間も滑走路を陸走。ふとバスに乗ってるような
錯覚に捕われてしまいまいした。(笑)

そしてなんと成田空港には、以前おいらのHPで初のキリ番を踏んだ"すみえさん"が見送りに来てくれました。
昨年、渋谷でのライヴに来てくれているので、今回は２度目のご対面でした。ロンドン行きが出発するまでの間、
ゆっくりお話もできて、ようやく"愉しい海外旅行モード"になってきました。

すみえさん、ありがとう (^^)

20分ほど遅れてロンドンへ向けて出発。３年前に比べて冷静なところもあって、飛んでる時間は長く感じました。
座席も通路側だったので、窓から外を見ることもできずにかなり"辛抱モード"。ただ、到着時間が向こうの時間で
夕方ということで、前回のようにむやみにお酒を飲まなかったので、終始すっきりした状態イイ感じでした。
座席それぞれにテレビモニターが付いていて、リストの好きな映画を観る事ができたりしてうれしい展開。
思わず「黄泉がえり」「ハリポタ(２本目)」とショートフィルムのオムニバス映画をダラダラ観てしまいました。

記録するつもりが勢いで食べてしまった機内食の残骸

イギリス時間16時前にヒースロー空港に到着。現地は少々天候が悪く、着陸までかなり揺れました。しかも着陸待ち
という状況で、何度も旋回してちょっとだけ不安になりました。いかに前回がスムーズだったのかという事を思い
知らされました。(^^;

ヒースローに到着。ココで千葉親子はHISの添乗員さんと合流してロンドンの宿に直接バス移動。おいらと梶原夫妻は
地下鉄＆電車でケンブリッジの下館宅へ向かい、千葉さんも後からケンブリッジへ、という段取り。

千葉さんと別れ、ロンドンの地下鉄「アンダーグラウンド」でキングスクロスへ。
ロンドンの地下鉄は全体的に小さい。天井は低いし、向かい合う座席はひざがぶつかるんぢゃないかと思うくらい狭い。
印象的だったのは、あちらのケータイ。日本に比べて小さくて着信音は単音の着メロ。結構平気で車内で会話している。
話の具体的な内容がワカンないので、あまり気にしなかったけど、理解できる会話だったらウザいんでしょうね。(笑)

約１時間でキングスクロスに到着。ココで初めてイギリスの街なかに。

地下鉄キングスクロス駅前

ココから乗り換え。在来線(？)のキングスクロス駅は「ハリーポッター」の映画のロケ地だそうで、"9と3/4番線"入口が
あったのだけど、実はその時おいらはその事を知らず、初のイギリス電車の旅を満喫する為に、あまり美味しくなさそうな
サンドイッチとコーヒーを買ったりに一生懸命でした。飛行機で観たばっかりだったのに・・・
でも後で聞いたら、とくに大きな看板がある訳でもなく地味に表示してあるだけとの事。でもちょっと見たかった。

電車から見える郊外の風景は、日本の"田畑"を"牧草地"に置き換えたようで、初めて見る風景なのにどこか懐かしい感じでした。
点々と桜があったりして、それがまた親しみを感じる景色に一役買ってるようでした。
ちなみに踏み切りはほとんどありませんでした。線路と道路がしっかり差別化されているからでしょうか？

いかにも欧州チックな電車と夜のケンブリッジ駅

19時過ぎ、予定通りケンブリッジに到着。駅から下館せんせ宅に電話をすることにしましたが、かけてみると知らない外国人が…
いや正確に云うとコチラが外国人。てっきり下館せんせが出るものと思い、相手の「Hello!」の声に、思いっきり日本語で
「ハシモトです～」とまぬけな呼び掛けをしてしまいまいした。相手の明らかに戸惑っている雰囲気を察した
まではよかったものの、間違い電話をしてしまった時の対処法など予習していなかったので、
「アイム、ミステイク。ソーリーソーリー。」などと、意味不明なはっきりとしたカタカナで謝って切ったのでした。
梶原さんが聞いた下館せんせの電話番号を、区切り方を間違えた為、どこか知らない処のご家庭にかかってしまったのでした。
ちなみに後から向かった千葉さんも、ケンブリッジ駅から同じ家に電話してしまったらしく、さすがに先方は怒っちゃったそうです。(^^;

結局連絡が付かなかったので、梶原さん夫妻とおいらの３人は、駅から１時間弱と予想される道のりをのんきに歩いて行く事に。

で、さっそく道に迷う

梶原さんに下館宅の捜索を任せて、よそ見をするおいら。

ホテルのかわいい看板と、おおげさな「SALE」

自転車シリーズ。ココは中国か？＆こどもの形になってます

途中のパブやガソリンスタンドで聞く事１時間。実は倍以上来過ぎてしまっていた事が判明。
さすがに疲れも出てきて、３人共ちょっと"無口モード"に・・・(笑)

道を聞いたGSにあった無人自動レンタルビデオ機。

来た道を半分くらい戻り、更に近くと思われる辺りの、アパートの住人やレストラン裏口にいた料理人に
道を聞き、いよいよ探し当てられそうな直前に、確認のつもりでネイルアート・スタジオみたいなトコの
おにいちゃんに住所を聞いてみると、全く反対だと云われる。いよいよわからなくなって途方に暮れそうに
なった時、さっきの料理人が心配して出てきてくれて、住所が書かれている表示板のある処まで教えてくれました。
ちなみにそこは、最後に聞いたネイルアートの店のすぐ向かいでした。やさしい笑顔のイギリス人のその"笑顔"は、
意外と作り笑顔だということを学びました。(笑)

予定の時刻を１時間以上遅れながら、無事下館せんせ宅に到着。
当然ながら下館せんせと奥様ハルコさんには、大変なご心配をかけてしまいました。m(_ _)m

２年振り！娘のumiちゃん＆souraちゃん

おいら達が着いたその40分後、千葉さん＆由布美ちゃんが、こちらもタクシーで道に迷いつつ到着。
「ケンブリッジの人達は、自分の街の事を結構知らない」という結論から、今回のイギリス国内ツアーの
壮行会は始まったのでした。って壮行会ばっかり・・・(笑)

ハルコさん＆由布美ちゃん

おいらは時差＆ナチュラル・ハイによる無駄な疲れにより、皆さんよりひと足お先にリタイア。
みんなは、明日からの国内ドライブの行程を検討する、というのを口実に、「10年振りのイギリス集会」を
満喫していたそうです。というのも、下館せんせと千葉さん＆梶原さんは、劇団が結成される以前に、
イギリスで初めてお会いした仲なのだそうです。

10年目にして、おいらも巻き込まれたようなこの珍道中。ホントに珍道中になるとは、この時はまだ誰も
予想してはいませんでした。・・・覚悟はしてましたが・・・(笑)

(つづく)

※この文章は、著者の極々主観的なノリで書いております。したがって登場人物の細かなプロフィール等に
　間違いがあったりすることがあります。ご了承くだせい。m(_ _)m

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