シェイクスピア・カンパニー盛岡公演の翌日、自腹の交通費(おいらの都合)を抑える為に
下(国道)を帰るつもりで花巻へ。ここで４号線を行かず、流通センター寄りを南下するあたりが
身内に花巻を第二の故郷とする者(弟)を持つおいらのこだわり。(?)

花巻南温泉郷に向い大沢温泉へ。
自炊部の入口から入ると、フロントの微妙な年令のおばさんおねえさんが風呂の説明をしてくれた。
行った時間に入れたのは３ヶ所。一般宿泊の山水閣の半露天「豊沢の湯」。自炊部の大浴場
「薬師の湯」。同じく自炊部混浴の「大沢の湯」。
最初に豊沢の湯を堪能してからここの目玉である露天風呂、豊沢川の流れを真近に見る大沢の湯に入った。

実に行ったタイミングの勝利か。紅葉真っ盛りの露天風呂は文句無し。川の向かいの茅葺きの棟「菊水館」
の佇まいも相まって感動的！"ずっとこのまま"モードに突入。
後から階段をゆ〜っくり下りて来たおじいちゃんがゆ〜っくり風呂に入っても、　テキパキ入ってテキパキ
上がっていくおじさんがいても、ず〜〜〜〜っと同じ場所に入ってホゲ〜っとしている状態。

すっかり無感覚な人になっていると、入口の階段から
「すみませ〜ん」
と女の人の声が・・・。初めは宿の人(微妙な年令のおばさんおねえさん）かと思っていたら、
様子が違うらしい呼び方。振り返ると、
「おじいちゃん、います？」
 ・・・誰？
 おいらに聞いているようなので周りを見ると、さっきのスローリーおじいちゃんが眼に入る。
「いますよ」と返事をすると、おじいちゃんも気付いたようで声をかけた。
どうやら娘さん(孫?)に連れられて奥さんと来たのに、女性陣とタイミングをはずしてひとりでこの露天に
入ってしまい、その結果捜索願い状態だった模様。
入ったばかりなのでもう少しゆっくりさせてという条件で話がまとまったらしく、再びまったりとした
時間が戻って来た。

そしてしばらくすると、今度はスローリーなおばあちゃんが登場。どうやらスローリーおじいちゃんの
奥方のようで、
「いつまで入っているのよう」といった感じでおじいちゃんを捲くしたてて、おじいちゃんはズボンを履く
ことすらままならず連れていかれた。
う〜〜ん

人生いろいろ

 行った人みんなが「良かった」と云う大沢温泉をクリアできたことがとってもうれしく感じたネタでした。


【2011.追加情報】
花巻 大沢温泉 HP
数年後、菊水館に2度ほど宿泊するなど何度かリピートしました。ホントいいお風呂です。