2003/UK

chang-moz-e
2003年イギリス丼(意味不明)
Part4

4日目(4月4日)

ブリストルでの爽やかな朝を迎え食堂へ行くと、梶原夫妻は一足先に来ていて注文も済ませていました。

相変わらず重い英国朝食　＆　食堂にある大きなノッポの．．．古くない時計

よしこさんは一人前を食べられないと、小皿をもらって梶原さんから一品づつもらい、小さな"フル・イングリッシュ"を
作っていました。給仕のおばちゃんがそれを見て妙に面白がってました。

食事の後は、お約束のご近所散策。昨夜は周りをゆっくり見る事もできないくらいドタバタしていたので、のんびり堪能。
明るくなってからの町並みはとても閑静で、爽やかな天気と相まって心地よいものでした。

明るくても地味なB&B　＆　両側にビッシリ駐車

歩いていると、下館せんせのケータイが何度か鳴りました。しかし、せんせはぎこちなく操作してはその着信に応答することなく、
ポケットに戻すだけでした。
聞けば、昨日会えなかったジェイミイが、コチラが出発する前に朝早くから会いに来てくれる、との事。
ところが、実はせんせはケータイを持ってまだ間もなく、ちゃんと着信を受け取る方法を知らなかったのです。
散歩の間、少なくとも３回くらい鳴っては切ってしまう状況が続き、何度目かにようやく繋がると、ジェイミイはコチラが
電車で来たと思っていて、駅に向かっていたのでした。ここまで話が伝わっていないでよく会う段取りをとれたモンです。(^^;

30分ほど歩いて宿に戻ると、ちょうどジェイミイが自転車で登場。
無事に再会を果たせたのでした。

それぞれの近況を話やイギリスの役者の現状など、日本語と英語がゴチャ交ぜになった会話が続きました。
日本語がご無沙汰だったジェイミイはずいぶん忘れていましたが、梶原さんの有無を言わせぬ日本語攻撃に、
だんだん調子よく出てくるようになりました。
イギリスは劇団単位で活動している役者はほとんどいなくて、公演もほとんどがプロデュース物。
そこにオーデションを受けに行って参加する訳です。公演中の生活は完全保証。でもギャラは安いらしい。(ToT)
シェイクスピア・カンパニーの近況になると、劇団員ひとりひとりを思い出しては懐かしがっていました。

「チサカはどうしてる？」　＆　みんなで記念撮影　＆　顔色悪過ぎ(笑)

ジェイミイに見送られて予定を１時間ほど遅れつつ、一路ロンドンへ。

ロンドン市街に入る手前までは梶原さんが運転。いよいよ市街という処でおいらに交代。初めて東京都内に行った時を
思い出させる緊張感がありました。

まず向かうは、今日明日泊まるアールズ・コートのホテル。昨日のブリストルの街なかをグルグルした経験を生かして、
一方通行も的確にクリアして道を選び、迷う事なくホテルのすぐ近くに車を乗付ける事ができました。

"P"にビシッと駐車　＆　ホテル近くの交差点

チェック・インを済ませ大きな荷物を部屋に置いて、身軽モードの状態で再び移動。
ココから更にロンドンの中心部に入り、レンタカーを返却。しかし今度は車を返すレンタカー屋の場所がなかなか見つけられず、
バッキンガム宮殿周辺をウロウロ。ようやく近くまで来るもかなり入り組んだ処らしく、近くに駐車して下館せんせと梶原さんが
営業所を探しに降りて行きました。
車を止めた場所が交差点近くだったのがよろしくなかったのか、しばらくすると警官が二人やってきて何やら説明してきました。
残されたおいらとよしこさんには、その警官の云ってる事がわからないまま「オーケーオーケー」とか云って
すこ～し車を移動させて二人を待ちました。後で気付いたのですが、つい数日前からロンドン市内の中心部では、
渋滞対策で指定の場所から中に入るとお金がかかるという事になっていて、警官はその事を説明していたようだったのでした。(^^;
なんとかレンタカー屋の営業所を確認して辿り着き、無事返す事ができましたが、結局例の市内進入料と、ガソリンの満タン返しの分で、
ちょっと予想外の支出になったのでした。

ロンドン市内を運転するおいら

何はともあれ車を返却し、本日のメイン・イベントである「ロンドン・グローブ座」にタクシーで移動。
運転中は町並みをゆっくり見られネかったので、国会議事堂やら観覧車など、ようやく市内観光モードになれました。
グローブ座で懐かしや千葉親子と待ち合わせです。ちなみに確認の為の連絡も、下館せんせのケータイに千葉さんから
TELが来る事になっていて、実際連絡が来た時はせんせはモノ凄く慎重にTELを受けていました。(笑)

当初は建物のホールにあるグローブ座の模型前に集合予定でしたが、千葉さん達は天気が良かったので表のテムズ川沿いの
ベンチで待っていました。"再会"と云ってもたった一日振りなのですが、あまりに密度の濃いランズ・エンドの日々だったので、
それはそれは懐かしい程の気分でした。

まずはそれぞれの報告会。そして下館せんせから驚きの真実が．．．！
グローブ座横の川沿いの並木の一本の根元に、せんせの亡くなったお父様の遺骨の一部を埋葬しているとの事。
ほんの"ひとつまみ"ということだそうで、分骨の手続きなども大変だったとか。(^^;
なんとも下館せんせらしい行動に、みな言葉を失ったのでした。(笑)

ロンドン・グローヴ座　＆　お父様の眠る"父の木"

そしてグローブ座見学。まずは小屋の歴史や作品の上演記録など満載の資料館へ。
シェイクスピア好きの方なら感激できる物の数々がいろいろ並んでいました。しかしそれほど興味がないおいらは、
当時の公演時に演奏されたらしい曲の譜面や、楽器が展示されているコーナーくらいでお腹いっぱいでした。(笑)

その後はいよいよ劇場の中へ。30分くらいのコースで小屋付きのスタッフや役者が案内をしてくれます。平日でしたが、
結構な人数が参加してました。舞台上では、研修旅行のアメリカの高校生たちがワークショップを行なっていて、
劇場の音の響きがわかったりして、ちょっと得した気分でした。
ちなみに舞台の頭上にかかっている大きな屋根とそれを支えている柱。当時、木造の貧乏臭さをカムフラージュする為に、
無理矢理大理石のようなペイントをしていたそうで、なんとそれまでを完璧に再現している。
今見るとそれがなんとも逆に貧乏臭いのでした。

　
読む気も無かった(笑)　＆　素晴らしくディスプレイされた楽器たち

表で劇場の説明　＆　妙にオリエンタルな舞台　３階客席からの映像(←動画1.7MB)

たっぷりとシェイクスピア＆グローブ座を堪能し、そろそろ胃もたれモード．．．というのに、まだまだイベントは続きます。
このグローブ座は、当時実際に建っていた場所ではないそうで、ホントに建ってた場所には現在マンションがあり、その公園前に
「ココに建ってました」というプレートがあるのです。で、そこも見にいったのでした。

劇場跡地(本物)で記念撮影

ようやく全行程をクリアしたところで、下館せんせ御用達のパブへ。
時間は夕方５時を過ぎたくらいで、決して小さくないそのシャレたパブは物凄い混雑。カウンターでビールを注文するのに並ぶほど。
でも、散々歩いた後だったので、ここで乾杯したビールはとても美味しかったです。(^^)

パブからの帰り道、テムズ川沿いを歩いていると、橋の下でパーカッション・パフォーマンスをしている若者が．．．
ロンドンの路上は、やってる事自体が個性的なうえにクォリティーが断然高いかも。
再びグローブ座の前を通過。ココで下館せんせは、昨年グローブ座に通っていた時にいつもやっていたと云って、さっきの
パブから持ってきたビールを「父の木」の根元に。初めは言葉を失っていたみんなも一杯やってからは、まるでその木が
せんせのお父様のように思えてきて、帰り際にはみんなで「また会いましょう！」とあいさつしてしまっておりました。(^^;

↑クリックすると演奏が聴けます(mp3)　＆　「おやじ、一杯やっか」

グローブ座からは地下鉄でアールズ・コートまで。
皆それぞれに疲れもあるので、今日は宿の部屋で飲み会となりました。下館せんせは今日中にケンブリッジに帰るのですが、
電車の時間ギリギリまで飲んで盛上がりました。

本日の"友"

明日はいよいよロンドン観光です。しかし、まさかあんな事が起きるとは．．．

(つづく)

※この文章は、著者の極々主観的なノリで書いております。したがって登場人物の細かなプロフィール等に
　間違いがあったりすることがあります。ご了承くだせい。m(_ _)m

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