chang-moz-e
63時間愛知岐阜の旅
"古い地図には気を付けろ！"
其の一
序章
2004年6月3日木曜日、午後9時。
いつものようにラジオの生放送を済ませて一度家に戻ったおいらは、愛車「まんぼう号」に
3日分の着替えと寝袋、そして温泉用タオルを積んで、それこそちょっとした"夜のドライヴ"気分で
一路、名古屋へ出発しました。
今回の目的は、仙台の劇団「IQ150」の名古屋公演を観る事。そして小牧に住む友人に10数年ぶりに
会う事。
それって、世間では「遊びに行く」って云うんですよね。(^^;
でもその時のおいらは、ほぼ一ヶ月近くスタジオワークで引き籠りの日々が続き、その反動でどこかに
行かねばおかしくなってしまいそうだったのです！
・・・あ、2週間前に静岡行った事は内緒ですけど・・・(笑)
そんなワケで、往路は東北道を仙台南インターから入り、郡山ジャンクションから磐越道を新潟へ。
新潟からは北陸道を富山方面に向かい、上越から上信越道〜長野道そして中央道へ。途中仮眠をとりつつ、
平均速度90キロという呑気な移動で、名古屋へは4日の午後3時頃に着いたのでした。
IQ150が公演していた「七ツ寺共同スタジオ」は、名古屋駅から東寄りの大須にあるイイ感じの芝居小屋。
大須界隈は、古いアーケード街が縦横何本も並んでいる処で、昔からのお店と若者のオシャレなお店が一緒に
なっている、ココ最近名古屋では若者が集まる街。
そんな街中を、より安い駐車場を探す為に何度もぐ〜るぐる走り回って、公演の始まる1時間前にはアーケードから
ちょっと入った路地までチェックしてしまったのは、おいらのクセです。(笑)
この日は無事初日を観劇して、そのままメンバーと一緒に銭湯行ったり飲んだりして、劇場でザコ寝。
ちなみにおいらは舞台下手奥で寝ました。(^^;
5日土曜日。
IQお馴染みの炊出し朝食をいただき、本日の打ち合せを始めた頃に、小牧から友人の松尾氏がわざわざ
会場までやって来てくれました。
松尾氏は大学時代の、歳は一緒だけど一応先輩。(笑)
今回直接会うのはホントに久しぶりなのに、初めの挨拶「ハシモト、少し太った？」の後は、まるで
土日を挟んで月曜日に学校で会った…みたいに、時間の長さを感じさせない会話をしました。
午前11時頃、ちょっと早い昼ご飯を名古屋名物「みそ煮込みうどん」で済ませてから、IQの皆さんに別れを告げ、
松尾氏を車に乗せて小牧まで向かいました。
ちなみに小牧は、数年前に同じく仙台の劇団"OH夢来'S"の営業公演の音響で来た事があり、途切れかけた記憶の糸が
くるくると巻き直されたような気分にもなりました。
国道41号線沿いで松尾氏を降ろし、そのまま小牧インターから帰路に・・・と思い道路地図を開くと、
インターを通過して国道を北上した先に「美濃加茂市」の文字。さらにその北西には
美濃市の文字！
話せば長くなりますが、ココ数年来おいらが行ってみたい町のダントツ第一位が、実は美濃市なのでした。
岐阜県美濃市というば・・・
(美濃市観光パンフより)
うだつの上がる町並み そして美濃和紙による"花みこし"
よく仕事をうまくこなせない人を「うだつの上がらない奴」と云いますが、この「うだつ」というのが、
←コレ
屋敷の屋根の両端に防火壁として付けられたモノ。これを高くする事がその屋敷の繁栄を計るバロメータ
だったそうです。
そんな古い町並みを残している美濃の町。
これは行くしかないでしょう！(^^)/
そうと決めれば、即観光モード。
今回は記録にカメラは用意していなく、カセットで音録メモしかしていなかったので、途中のコンビニで
カメラ付フィルムを買い、道路地図片手に美濃市へまっしぐら・・・
・・・と云いつつ、途中の美濃加茂市や関市で何度も道を間違ってはUターンをくり返す「まんぼう号」。
「やあ、おいらって道を間違えてもすぐにUターン決めて、結構機敏に行動してるぢゃん！」などと
ひとりでテンション上げつつ、しかし実はこんな行動を昨年のイギリスでもやらかしていた事など、
この時は全く思い出せずにいたのでした。(^^;
そしてさらに、この道路地図がこの後、決して行こうとは思わない行程をおいらに体験させてくれることに
なるのでした。
午後1時過ぎ、ついに美濃市に入って最初に撮った写真をご覧くだせい。
なに撮ってるんでしょ・・・
つづく
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